梅雨真っ最中にもかかわらず、東京は真夏のような暑さになりましたね。
さて、本日は発売中の商店建築6月号内、「クリニック&メディカルスペース」特集のご案内です。この業種特集では、病院や歯科、薬局などの空間デザインを9事例掲載しています。
ラインナップはこちら。
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自然の素材と職人技が温かみを生む総合健診センター
「シンワメディカルリゾート 柏の葉」(設計/橋本夕紀夫デザインスタジオ)
受診者の層を考慮した、カジュアルで安心感を与える空間
「横浜フォルテ矯正歯科」(設計/ジョイントセンター)
天井のデザインで視認性と緩やかな区分を実現
「山王あおい薬局」(設計/マムデザイン)
ゆらぎの表現で心地良さを与える新築総合メディカルビル
「徳真会クオーツタワー」(設計/A.N.D.)
「歯科治療」に「食育」を組み込むためのカフェを併設
「きらめきデンタルランド」(設計/堀内建築研究所 神谷デザイン事務所)
小児と成人矯正を共存させる空間構成
「ひらざわ矯正歯科クリニック」(設計/オジデザインワークス)
三つの吹き抜けが空と地面をつなぎ、光が注ぐ新築医院
「とみ皮膚科クリニック」(設計/平岡建築デザイン)
薬局のイメージを刷新するマテリアル
「グリーンメディック 少路局」(設計/カフェ)
グラデーション塗装で診療内容と場所の特性を表現
「ブランパ 銀座」(設計/アイダホ)
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ここ数年特に、単なる診療や調剤の場ではなく、居心地の良さや、施設の特性を表現するために、空間デザインを志向するメディカルスペースがますます増加している印象があります。
それは、医療技術の進化や診療内容がどんどん多様化する中で、「受ける医療を自分で選択する」という考え方が広がってきたからかもしれません。
また、近年の他の業態同様、「食」を取り入れているのも見逃せない動向です。
例えば、今回掲載している「シンワメディカルリゾート」では、人間ドックなどの健康診断を終えた後、併設された日本料理店でコースが提供されます。
名古屋のデンタルクリニック「きらめきランド」には、「食育」という観点でカフェが設けられ、カフェでテイクアウトしたもの待合で頂くことも可能です。
クリニックだけではなく、薬局にも変化の兆しが。
「グリーンメディック少路局」は、「地域に開く」をテーマに新しい薬局の在り方を考えた結果、白くてクリーンな従来のイメージではなく、シャープな素材感を強調した空間デザインとなったそう。
受診者に安心を与える「清潔感」や「リラックス感」はもちろんのこと、それプラスの付加価値をもたらすことが、空間デザインに求められているようです。
今後ますます需要が高まりそうな、クリニック&メディカルスペースの空間デザイン、本号をぜひ参考にしてください。
〈玉木〉
商店建築2016年6月号
新作/東急プラザ銀座
ニュウマン
マリン& ウォーク ヨコハマ
LIGHTING DESIGN 2016 -ライティングで映える空間デザイン-
業種特集1/ファッションストア
業種特集2/クリニック & メディカルスペース
表紙:Tokyu Plaza Ginza
2016年05月28日発売
¥2,100